奥原しんこ “Trace of presence”
会期:2025年6月12日(木)〜 7月8日(火)9:00 – 1600 毎日オープン
会場:OM Art × Music(京都府京都市下京区東塩小路町 735-3)
主催:OM Art x Music Gallery

奥原しんこは、これまでに、広告や雑誌、書籍やCDジャケット、パッケージなどのアートワークを多数手がけており、植物のある風景や人物、動物などのモチーフを好んで描き、ペインティングやドローイング、コラージュ、版画など様々な表現手法で作品を制作しています。本展では、奥原にとって新しい表現としての作品を展示します。
風に揺れる枝のかすかな震え。
空を見上げる視線の先に広がる植物の群れ。
遠くを歩く誰かの後ろ姿。
都市や自然の中にひっそりと存在する「生命の余白」が、まるで呼吸のように画面に漂っています。
植物たちは、時間や感情を超えて、ただそこにあり、静かに息づいています。
そして、一瞬だけ交錯するように現れる小さな生命が、その場の意味をわずかに定着させる。それは、風景に名前が与えられる瞬間だとも言えるでしょう。
その風景は、観る者に語りかけるように、何かを「思い出させる」気配があります。
人の姿がなくても、あるいはほとんど描かれていなくても、そこには確かに「気配」があります。
けれどその気配は、自然という圧倒的な存在の前では、控えめで、静かに息をひそめているように感じられます。
鮮やかな色彩と、どこか夢の中のような構図。
奥原しんこの作品は、私たちの日常と地続きでありながら、そこからそっと切り取られた別世界のようでもあります。
植物と、光と、わずかな気配が織りなす情景をご高覧ください。
個展
2024「おおぞらのした」 ヨロコビto Gallery(東京)
2023「まちあわせ」ギャラリーボイス(岩手)
2021「雪月花」 呑龍ももとせ10周年記念展示, 呑龍ももとせ(群馬)
2020「HANAUTA」 cafe gallery Quo vadis(東京)
2019「De javu」ヨロコビto Gallery(東京)
2017「Retrospective exhibition」 Spätzle(東京)
2015「wanderings」 imagine(神戸)
2014「La promenade」MEISON’S ART(大阪)
2014「浜松ブレイナリー 既にあるもの」BASE (静岡)
2013「おちこち」hase(名古屋)
2012「そのつづき」書肆サイコロ(東京)
2009「花嫁の手紙」H.P.FARANCE WINDOW GALLERY(東京)
2009「The Other Land」 LEEAHN GALLERY (韓国)
2008 atlantica gallery, Viecenza (イタリア)
2008「眠る人」SCAI THE BATHHOUSE(東京)
2005「ある風の強い日に」渋谷パルコ LOGOS Gallery(東京)
2004「空気」ガーディアン・ガーデン(東京)
グループ展
2023「寄り添う花展」 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA(神奈川)
2022「あの人がみた夢 “奥原しんこ/内林武史・二人展」NAZUKARI WAREHOUSE(千葉)
2018「WAVE」 3331(東京)
2017「The Fools」 YUKI-SIS(東京)
2016「原風景」hpgrp GALLERY TOKYO
2014 サーチプロジェクト vol.3 アパートメント・ワンワンワン(大阪)
2007「Trans Japan」Gallery Touch ART (韓国)
2007「青参道」hpgrp Gallery Tokyo(東京)
2007「Jardin Secret」Yukiko Kawase Gallery(パリ)
2007「YOUNG JAPANESE PAINTERS」Canvas InternationalArt(アムステルダム)
2006 French Trotter(パリ)
2006「tenants展」graf media gm(大阪)
2005「Because I Dream, I’m not?」CAPSULE gallery(ニューヨーク)
2005「2005 “AGブックストアーグループ展」NY AG GALLERY(ニューヨーク)
2004「WINTER SHOW」SCAI THE BATHHOUSE(東京)
2004「Accessible/SCAI meets CLASKA」CLASKA Gallery(東京)
出版
2004「KU U KI」作品集
2008「眠る人」作品集
受賞歴
第15回ザ・チョイス年度優秀賞受賞
Web site : https://www.shinko.cc/