第3回 Photo Exhibition for Better「写真の力で世界をよくする道しるべ」
会期:2025年4月12日(土)〜 5月11日(日)9:00 – 1600 毎日オープン
会場:OM Art×Music(京都府京都市下京区東塩小路町 735-3)
主催:ギャラリー冬⻘
展示作家:パトリック・タベルナ、ジョンア・キム、公文健太郎、 コスタス・マロ ス、加納満、竹谷出
キュレーター/ Curator:野口奈央(ギャラリー冬⻘)
『Photo Exhibition for Better』とは、写真の力を通して、「地球環境や社会に対して、 今より少しでもよい影響を与えるきっかけ」になる写真展を開催するシリーズです。 特定のテーマにとらわれず、ギャラリー冬⻘としてその時々に大切だと思う国内外の 社会課題を取り上げ、本シリーズの会期中、展示している全ての作品を販売し、写真 展売り上げの一部をその課題に関する活動へ寄付させていただきます(寄付先の詳細 につきましては現地でご覧いただけます)。「写真の力を用いて世界をよくすること」 をより広くたくさんの方々に知って頂き、自分たちに何ができるのかを一緒に考え、 作品を購入していただくことで社会課題の支援へと繋がる展示となっております。
この度のグループ展では通常の展示に加え、『写真の力で世界をよくする方法』を3つ のカテゴリーに分けました。3つのカテゴリーとは、テーマベース(作品のテーマ自 体が社会問題を取り上げていること)、プロジェクトベース(社会問題に関するプロジ ェクトの活動をしている作家であること)、マテリアルベース(作品自体が地球環境に 良い材料や方法を用いて制作されていること)とし、それぞれの作品を展示いたします。
【Photo Exhibition for Better シリーズ開催例】
第1回目:2024 年 7 月 綿谷達人写真展『私たちにできること』@ギャラリー冬⻘ 第2回目:2025 年 1 月 KG+ Discovery Award 2024 受賞写真展「『JUHEISEN 樹平 線』〜中央アフリカ共和国より愛を込めて〜」@富士フィルムフォトサロン東京 及び 2 月 ⻘木 弘写真展『Bricolage(ブリコラージュ)』@ギャラリー冬⻘
展示作家
パトリック・タベルナ / Patrick Taberna
1964 年生まれ。ヨーロッパ、アジア、アメリカ合衆国などへの数多くの旅の経験を通じて写真との関わりを深める。
1987 年パリに本拠を構えて以来、Club des 30×40 という写真家集団に在籍。1997 年 には、旅と写真のセンスを磨くために、10 名に毎週一枚ずつ、1 年間で 37 枚もの写 真を郵送するという『⻄方渡航』という「郵便写真展」を企画。 この写真展の宛先に、氏が敬愛するベルナール・プロス、ロバート・フランクといっ た大写真家を選んだため、後に彼らに会う機会を得、認められることとなった。 数多くの個展、企画展をこなし、2006 年、2007 年、2011 年とパリフォトに出展。国 内外から高い評価を受けている。
https://www.patricktaberna.com/
受賞歴
FNAC(“Nord magnétique” シリーズ、2000)
FNAC Paris Award 受賞(“Nos Italies”シリーズ、2001) HSBC Fondation for Photography (2004)
CCF 財団写真賞(2004)
ジョンア・キム / Jung A Kim
1978 年仁川生まれ。ベルリンとソウルを拠点に活動。 2013 年にベルリン芸術デザイ ン大学(BTK)で学び、2014 年にソウルの中央大学で写真の学士号を取得。フィンラ ンド・タンペレ市の Cultural Affairs(2014 年)、フランス・アルルの Studio Vortex by Antoine d’Agata(2015 年)でアーティスト・イン・レジデンスを経験。 ベルリンで 開催された第 6 回ヨーロッパ写真月間ポートフォリオレビュー(2014 年)で最優秀ポ ートフォリオ賞(First Prize)を受賞し、スイスのエリゼ美術館が選ぶ新進写真家 50 人(このプロジェクトの第 3 回目 – reGeneration3、2015 年)の一人に選出される。 最近では、『Reminiscence. A Walk through the Other Side of my Mind』がケーラー社 (ドイツ)から出版された。彼女の作品は、ドイツ、フィンランド、スイスなどでグ ループ展や個展を開催し、国際的に発表されている。2017 年には INTERNATIONAL DISCOV ERY VI の新進アーティストの一人としてヒューストン・フォトフェストにも 出展。
受賞歴
2017. 1 INTERNATIONAL DISCOVERY VI の新進アーティスト、ヒューストン・フォ
トフェスト、アメリカ
2016.10 ポートフォリオレビュー「Encounter’16」受賞、大邱フォトビエンナーレ、 韓国 2015.10 IPA2015 ファインアート部門入選(ポートレート)
2015.5 reGeneration3、50 Photographers of Tomorrow、エリゼ美術館、スイス 2014.11 第 6 回ヨーロッパ写真月間(MdF ベルリン)ポートフォリオレビュー最優秀 賞、ドイツ
公文健太郎 / Kentaro Kumon
1981 年生まれ。ルポルタージュ、ポートレートを中心に雑誌、書籍、広告で幅広く 活動。同時に国内外で「人の営みがつくる風景」をテーマに作品を制作。 近年は日本 全国の農風景を 撮影した『耕す人』、川と人のつながりを考える『暦 川』、半島を旅 し日本の風土と暮らしを撮った 『光の地形』などを発表。最新作は瀬戶内の島に起こ る過疎化をテーマに写真集『眠る島』として ドイツの Kehrer 社から出版。
受賞歴
2012 年『ゴマの洋品店』で日本写真協会賞新人賞受賞、2023 年には作家賞を受賞。 http://www.k-kumon.net
コスタス・マロス
スイスのバーゼル大学で法律を学び、数年間弁護士として働く。その後、2013 年に独 学でフォトグラファーに転身。それ以来、スイス国内のみならず世界中で報道・企 業・広告写真を手掛けている。商業写真と並行して、自身のアートプロジェクトにも 取り組んでいる。
受賞歴
2024 年 IPFO スイス・フォトアワード
2021 年 Prix de la Photographie(パリ写真賞)
2016 年 VFG ヤング・タレント賞
2015 年 スイス・プレス賞(Cabaret Bizarre シリーズにて) 他多数
https://kostasmaros.com/de/works
加納満
1961 年 岡山市生まれ。天晶雅彦氏、奥宮誠次氏に師事。1985 年 加納満写真事務 所設立、以後主に広告写真を生業とする。
竹谷出
1967 年広島県生まれ。1989 年に 1 年間アフリカを旅したのをきっかけに写真を撮り 始める。その後京都や名古屋に在住、日本・中国・韓国を歩き撮影し、最近では古典 写真技法用いた作品を制作し発表している。